大人ニキビの体内原因 水滞(すいたい)

大人ニキビの体内原因 水滞(すいたい)

水滞(すいたい)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

水滞(すいたい)とは東洋医学独特の考え方で、水分代謝が低下していることで体の中に余分な水分が滞りやすい体質のことです。

水滞(すいたい)の原因が深くなると肌の働きが低下して、繰り返しニキビが出来やすい肌状態になってしまいます。

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水は飲めば飲むほど良い?

 

水分はこまめに摂取することが推奨されていますが、水分の摂りすぎによる弊害もあります

最近は夏だけではなく冬でも脱水症の危険性があるといわれていて、こまめに水分を摂取することが奨励されていますが、水分代謝が低下している人の場合、口から摂った水分がすぐに血液や細胞に供給することが出来ず、体の中で水溜りのように滞ってしまいます。

口から摂った水分の行方

 

口から摂取した水分は腸から吸収されます

摂取した水分はどのようにして体に吸収されていくのでしょうか?

水分を口から摂取すると、胃の中に少しの間溜まって、それから少しずつ腸に送られて行きます。

腸に届いた水分は腸壁から体に吸収されて毛細血管に取りこまれ、血液に乗って体全体の60兆個ある細胞に供給されて行きます。

口から摂った水分が腸壁から吸収されていくまでに普通の人でも20分ほどの時間がかかるとされていますが、腸の吸収能力が低下していると水分の吸収に時間がかかって腸の中に水分が停滞しやすくなります。

”水分”として飲む以外に摂取している水分

人間は体内の水分の20%が失われると死亡すると言われています。

体重が50kgの人では10ℓに相当します。

そのため、一滴も水を飲まないと人間は4日から5日で死亡してしまうそうです。

しかし、普段体内に摂取する水分は飲むことで摂取する水分以外にも、食べることでも水分を摂取しています。

野菜を食べても肉や魚を食べてもそれらには相当量の水分が含まれていますし、ご飯や乾いているように見えるパンにもある程度の水分が含まれていますし、お味噌汁やスープなども水分量が多いです。

このように食べ物からもある程度の水分を摂取することが出来ますから、一滴も水を飲まないというのは飲まず食わずの状態が続いてしまうと4日から5日しか生存出来ないということになります。

生存に必要な水分でも摂りすぎると害になることも

水分は人間の生存に欠くことの出来ないものですが、飲めば飲むほど良いという訳ではありません。

水中毒という症状をご存知でしょうか?

過度に水分を摂取すると低ナトリウム血症やけいれんを起こし、最悪の場合は死に至る中毒症状です。

水分は不足すると脱水症状をおこしてしまいますが、水中毒まではいかなくても摂りすぎても良くないものなのです。

 

汗をたくさんかく人は水分を多めに摂取しなくてはなりません

夏の暑い時などは一日2ℓを目安に水分を摂ることが良いと言われていますが、必要な水分量は人それぞれで異なり、スポーツや外回りの仕事で大量の汗をかく人はそれに合わせて多くの水分を摂らなければなりませんが、一日空調の効いた部屋でのデスクワークで、汗をほとんどかかない様な人が1日に2ℓの水分を摂ってしまうと水分の摂りすぎになる場合もあるのです。

 

汗をあまりかかない人は水分摂取を少なめにした方が良いです

一日に必要な水分量は個人差や生活環境によって人それぞれで違うのですが、ニュースなどで脱水症予防のために水分をこまめに摂るよういわれているため、本当に水分が必要でない時でも何かを飲むことが習慣化していて、自分では気付かないうちに必要量以上の水分を摂っている人が増えているように感じます。

水滞(すいたい)で肌の働きが低下する

では、なぜ水滞(すいたい)がニキビ肌の原因になるのでしょうか?

水分は腸から体に吸収されて行きますが、水分を摂る量が過剰に多すぎたり、水分を摂る量は少なくても腸の吸収能力が低下していると水分の吸収に時間がかかるようになります。

そうなると腸の中に吸収されるのを待っている状態の水分が停滞しやすくなり、お腹の中に水枕を抱えているような状態になってお腹の冷えをおこしてしまいます。

人間の体は冷えてしまうとその部分の働きが低下してしまうので、お腹が冷えてしまった時には、体温を体の各部に運ぶ働きのある血液を冷えたお腹の周りにたくさん循環させるようになります。

腸の働きが弱く、水滞(すいたい)が常態化してしまうと、常にお腹周りに循環している血液量が多くなり、体のその他の部分を循環する血液量が少なくなります。

人間の体は血液循環が不足した部分には体温が運ばれにくくなるため、血液循環が不足した部分の働きが低下してしまいます。

腸という体の中心部にばかり血液が循環するようになると、体の中心から見ると一番外側の体の表面を流れる血液量が不足するようになり、体の表面にある肌の働きが低下してしまうのです。

肌の働きが低下するとニキビが出来やすい肌になる

肌の周囲を循環する血液量が低下して肌の働きが低下してしまうと、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が正常におこなわれなくなります。

正常な肌の新陳代謝(ターンオーバー)

 

正常な肌は新陳代謝で毎日新しい肌に入れ替わっています

正常な肌は、基底層で生まれた皮膚細胞が有棘層→顆粒層と上行しながら細胞内にケラチン蛋白繊維を熟成し、約14日後には細胞が潰れて細胞内のケラチン蛋白繊維が角質層になります。

角質層になった後も上行は続き、約14日後には角質層の一番表層まで到達し、その後は垢となって剥がれ落ちて行きます。

皮膚細胞が生まれてから角質層になるまでに14日間、角質層になった後垢となって剥がれ落ちていくまでに14日間、合わせて28日周期で肌は新陳代謝(ターンオーバー)で入れ替わっています。

新陳代謝が正常におこなわれなくなると毛穴の目詰まりをおこしやすくなる

ニキビは毛穴の部分に出来るものですが、毛穴の出口の部分の肌も新陳代謝で入れ替わっています。

 

毛穴出口の新陳代謝が正常におこなわれていれば剥がれた角質が皮脂によって肌外部に排出されます

毛穴の出口の新陳代謝が正常に行われ、角質層が14枚重なった状態で入れ替わっていれば、毛穴の出口が塞がれることなく剥がれ落ちた角質は皮脂によって外に排出されて行きます。

 

新陳代謝が正常に行われないと毛穴の出口の角質が剥がれ落ちずに厚い層を形成し毛穴が目詰まりしてニキビが出来やすくなる

ところが、肌周囲の血液循環が不足して新陳代謝が正常に行われなくなると、毛穴の出口の角質が正常に剥がれ落ちずに厚い層を形成するようになります。

それでも角質はやがて剥がれ落ちて行きますから、毛穴の出口の角質層が厚い層を形成して出口が狭まった状態で角質が剥がれてくると、排出される皮脂と混ざり合ってコメドを形成しやすくなり、コメドが毛穴の出口を塞いでしまうとニキビが出来てしまいます。

肌の体温調節機能が低下すると白ニキビが赤ニキビになる

肌の新陳代謝が低下することが原因で毛穴の目詰まりをおこして出来るニキビは白ニキビです。

 

ニキビの初期段階の白ニキビ

しかし、この状態に肌の体温調節機能の低下が重なると白ニキビが炎症ニキビに発展してしまいます。

白ニキビに熱のこもりが加わると炎症をおこして赤ニキビになります

 

肌には体の中の余分な熱を外に逃がす体温調節の働きがあります。

体の中では筋肉や肝臓、脳の活動によって熱(体温)がつくられていますが、熱をつくってばかりでは体温がどんどん上昇してしまいますので、大便や小便、呼吸や肌から余分な熱を外に捨てています。

大便や小便は温かい固体や液体が体外に出て行くことで熱が逃げています。

呼吸から逃げていく熱は、手に息を吐きかけると温かく感じ窓ガラスに息を吐きかけるとガラスが曇りますが、目に見えない水蒸気のような形で熱が逃げていっています。

汗をかいていなくても肌から呼吸と同じような形で熱と水分が逃げて行く不感蒸泄(ふかんじょうせつ)という働きで常に肌から熱と水分が逃げていっているのですが、肌の働きが低下すると不感蒸泄(ふかんじょうせつ)の働きも低下して熱が逃げにくくなり体の中に熱がこもってしまいます。

東洋医学では、白ニキビの状態に熱のこもりが加わると赤い炎症ニキビに発展すると考えられています。

水滞(すいたい)によって表れる体の症状

水滞(すいたい)の原因によって表れる症状は肌の症状だけではありません。

水滞(すいたい)によって体の中に余分な水分を抱えていると、手ぶらで歩いていても水を入れたバケツを抱えて歩いているような状態になります。

腸に余分な水分を抱えている状態の場合には、その重みで胃や腸が下に下がって胃下垂や腸下垂をおこしやすくなります。

胃下垂、腸下垂をおこすと胃腸の働きが低下するため、体は下に下がった胃腸を持ち上げようとします。

そうすると肩や腰の筋肉に負担がかかり、肩こりや腰痛などもおこしやすくなります。

また、水滞(すいたい)によってお腹周りが冷えをおこしていると、その部分に温かい血液の循環が集中するため、体の他を流れる血流も低下する影響で、足の冷えや手の冷えもおこしやすくなりますし、むくみや生理不順、生理痛なども同様の原因からおこしやすい症状です。

冷え症がニキビの原因といわれることがありますが、根本原因に水滞(すいたい)があるために冷え症もニキビも両方おこしている人はとても多いです。

原因を取り除くことがニキビを繰り返さない肌を手に入れる近道

水滞(すいたい)はニキビが出来やすい肌をつくってしまう最も多い体内の原因です。

このようなニキビ肌の原因を体の中でくすぶっていると、ミノマイシンなどの抗生物質やホルモンバランスをコントロールしてニキビを出来にくくするピルを飲んだり、ダラシンTゲルやアクアチムクリーム、ディフェリンやデュアックなどの塗り薬を塗ったり、ピーリングやレーザー治療で一時的にニキビが引いたとしても、治療をやめるとまたすぐにニキビを繰り返す肌に戻ってしまいます。

ニキビが治った後は再びニキビを繰り返さない肌にするためには、体の中に抱えているニキビの原因を取り除き、肌の働きを高めてニキビが出来にくい肌をつくることが一番の近道です。

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